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2013年 南アフリカ・ダーバン総会
WFC NEWS

2013年 第12回WFC南アフリカ・ダーバン総会 12th WFC Durban Assembly

4月8日から1週間、南アフリカのダーバンにおいてWFC総会および大会が開催され、村上佳弘顧問と竹谷内啓介理事長が参加しました。WFC総会以外にもFICS(国際スポーツカイロプラクティック連盟)総会、ICRF(国際カイロプラクティック規制フォーラム)会議、ホスト国のCASA(南アフリカ・カイロプラクティック協会)定時総会が開催されました。WFC大会では豊富なセミナーや地元のイベント(アフリカの伝統的な踊りのショー)、ビーチパーティー、WFC創立25周年記念パーティーなどが開催されました。

南アフリカでの総会は初であり、以前は1998年にケープタウン、2006年にヨハネスブルグで役員会がありました。アフリカ諸国のボツワナ、今後、エチオピア、ガーナ、ケニア、モーリシャス、モザンビーク、ナミビア、ナイジェリア、ウガンダ、ジンバブエなどから参加者がありました。今回はWFC誕生25周年にあたり、Drリード・フィリップス著の「The Global Advance of Chiropractic(カイロプラクティックの国際的発展)」という題名のWFCの本(英語版)が出版されました。JAC会長の中塚祐文先生による序文や故竹谷内一愿先生のWFC会議への参加、1997年のWFC東京大会、WFC前日本代表団体CCJ(日本カイロプラクティク評議会)の設立から除名までの経緯、その後のJAC設立とWFCへの加入など日本についての内容も記載されています。

総会では各国の報告があり、イギリスではBCA(英国カイロプラクティック協会)が投薬する権利を取得すべきかの議論を行った結果、カイロプラクティック独自のアイデンティティーを守るために投薬の権利は必要ないという結論に至ったそうです。これには各国の代表者から大きな拍手がありました。数度にわたり逮捕された経験のある韓国のKCA(韓国カイロ協会)前会長のDrテグ・スー・チョイがWFC総会へ招待され表彰されました。

運動器の10年(BJD)とWFCのプロジェクトとして、WFC研究委員長のDrスコット・ハルデマンを中心とした世界脊椎ケア(World Spine Care)が順調に進んでいるとのことです。ボツワナにおいて恵まれない人々へボランティアで治療を行うこのプログラムは、ボツワナ政府の支援のもとBJDによる筋骨格系研究の調査を兼ねて多くの地元の人々にカイロプラクティック・ケアを提供しています。
毎回ゲストを招く特別講演では、元ACA会長で元WFC会長でもあるDrルイ・スポルテリが講演しました。今彼はNCMIC(米国カイロプラクターのための賠償責任保険会社)の会長を務めています。彼の講演で印象的だったのは、「カイロプラクティック業界では、臨床方法や哲学など個人的な考え方を均一化する必要はないが、業界内の調和は必要である」という言葉でした。テクニック、哲学、学校、団体など派閥があり、カイロプラクティック業界は全体的にまとまりに欠けるという印象がありますが、Drスポルテリの講演から業界内での調和は可能であることを感じました。まずは一人一人のカイロプラクターが多種多様な哲学、臨床方法が存在することを認め、お互いを受け入れる姿勢を見せることが調和につながるのでしょう。

FICS(国際スポーツカイロプラクティック連盟)からは、昨年のロンドンオリンピックで公式に活動を行った報告があり、国際的なFICS理事も正式決定しました。 WCCS(世界カイロプラクティック学生会議)の報告では、今年のWCCSダーバンでは25の学校から126名の代表者が参加したようです。今回初めてマレーシアのIMU(国際医療大学)からメンバーが出席し、2014年はスペインのマリアクリスティナ王立中央大学(RCU)とバルセロナカレッジ・オブ・カイロプラクティック(BCC)が 共同開催するそうです。2015年はアメリカのライフ大学が開催します。

WFC恒例の討論会では、「オープンプラクティス」についてのテーマで賛成か反対かについてそれぞれの発表者によって討論されました。オープンプラクティスのクリニックは仕切りのない施術スタイルで床屋さんのような雰囲気の中、他の患者も施術を見学することができます。これについてはプライバシーが話題の中心となりました。もうひとつは、事前に複数回分の治療料金を前払いしてもらう「長期治療プランの契約」についての討論でした。最初に治療を受けに来た人に10回から50回近くの長期治療を受けられるプランを提供し、十万円から数十万円前後の金額を前払いしてもらうシステムです。これについても賛否両論の意見が交わされました。この長期治療プランの契約については、倫理的な面も踏まえ国内でも慎重に話し合っていく必要があると感じました。

上段写真:左からリチャーズWFC会長の挨拶。WFCアジア加盟団体代表者。出席した村上顧問と竹谷内理事長。