世界脊椎デー

世界脊椎デー(10月16日)

世界脊椎デー(World Spine Day)は、GMUSC(筋骨格系健康のグローバルアライアンス)が主催する運動器の活動週間の一環として開催され、世界中で脊椎疾患に関する理解促進と予防意識の向上を呼びかけています。 世界カイロプラクティック連合(WFC)が中心となり啓蒙活動を行っています。

世界脊椎デー(World Spine Day)公式サイト

世界脊椎デーの取り組み

脊椎疾患には、腰痛、頚部痛(首の痛み)、側弯症、椎間板疾患などが含まれます。これらの疾患は、健康全般に深刻な影響を及ぼし、仕事や日常生活、さらには快適な睡眠を妨げる要因となります。研究によれば、不良姿勢や運動不足が腰痛をはじめとする脊椎疾患の主な原因とされており、日常生活の習慣を改善することで予防が可能であると示されています。

世界脊椎デーの取り組みの一環として開発された教育プログラムには、「背筋を伸ばそう(Straighten Up)」や「まずは歩き始めよう(Just Start Walking)」などがあり、これらは脊椎疾患の予防に向けたセルフケアの普及を目的とした世界的な啓発活動です。

過去のテーマ一覧

  • 2014 背筋を伸ばして身体を動かそう Straighten Up and Move
  • 2015 職場での姿勢に気をつけよう Your Back at Work
  • 2016 背筋を伸ばして身体を動かそう Straighten Up and Move
  • 2017 腰や背中を積極的に動かそう Your Back in Action
  • 2018 あなたの背骨を知ろう Love Your Spine
  • 2019 背骨を動かそう Get Spine Active
  • 2020 健康な状態に戻ろう Back On Track
  • 2021 腰に戻ろう Back to Back 
  • 2022 すべての背骨は大切 Every Spine Counts 
  • 2023 背骨を動かそう Move Your Spine 
  • 2024 背骨を支えよう Support Your Spine 
  • 2025 背骨に投資しよう Invest Your Spine

脊椎疾患について

  • 約80%の人が、生涯に一度は腰痛または頚部痛を経験する。
  • 労働人口の約50%が、年に1回以上、腰痛や頚部痛を経験する。
  • 農作業や水汲みといった作業は、脊椎痛のリスクを高める。
  • 加齢は脊椎痛の最大のリスクファクターであり、特に低・中所得国における高齢化の影響が大きい。
  • 腰痛と頚部痛は、職場における病欠の主な原因の一つである。
  • 腰痛は、風邪に次いで2番目に多い医療受診理由である。

国内の啓蒙活動

日本カイロプラクターズ協会(JAC)は、世界の医療提供者と連携し、脊椎疾患に関する啓発や予防の普及活動を行っています。

  1. 正しい姿勢に関するアドバイス
  2. 背骨を適切に動かすためのエクササイズの普及
  3. 一般市民向けの教育および啓発資料の配布

健康な背骨を保つためには、定期的なエクササイズ、正しい姿勢の意識、適度な休憩と運動を取り入れた生活習慣が重要です。特に近年では、長時間のデスクワークによる腰痛が増加傾向にあるため、日常的に姿勢を見直し、適度な運動を行うことが予防に繋がります。

その他の運動器週間

10月12日 世界関節炎デー(World Arthritis Day)
10月17日 世界外傷デー(World Trauma Day)
10月19日 世界小児運動器デー(World Pediatric Bone and Joint Day)
10月20日 世界骨粗鬆症デーWorld Osteoporosis Day