疑似科学論への反論
疑似科学論への反論
- 現代カイロプラクティックと制度化の意義 - FAQ
疑似科学論への反論 - 現代カイロプラクティックと制度化の意義 - FAQ
Q1. カイロプラクティックは疑似科学ですか?
A1. 一部にそのように見える事例があるのは事実ですが、カイロプラクティックそのものが疑似科学であるとは言えません。
日本ではカイロプラクター(カイロプラクティックの専門職)に国家資格制度がなく、誰でも名乗ることができるため、科学的根拠に乏しい主張や実践が混在している現状があります。一方、カイロプラクティックは本来、解剖学・生理学・神経学などの医学・科学的知識を重視する専門職です。カイロプラクターが国家資格として制度化されている諸外国では、教育内容、広告表現、臨床の範囲が法律により厳格に規定されています。
Q2. 「背骨を治せば、病気がすべて治る」という話は本当ですか?
A2. いいえ。そのような考え方は、現在の科学的知見および国際的な教育基準のいずれにおいても否定されています。
カイロプラクティックの正規教育においても、「背骨を治せばすべての病気が治る」といった教えは行われていません。現在の国際基準、すなわち世界保健機関(WHO)のガイドラインに基づく国際認証の教育基準では、カイロプラクティックは主に、腰痛や頸部痛(首の痛み)などの筋骨格系疾患に対する補完的医療の専門職として位置づけられています。
Q3. なぜ日本では、誇大広告を連想させる宣伝が多いのですか?
A3. 日本では、カイロプラクターに関する国家資格制度がなく、国としての統一したルールが定められていないことが大きな要因です。
国家資格制度が整備されていれば、対象とする症状や臨床の範囲が明確に定義され、誇大な広告表現や不適切な表示を法律により禁止し、違反した場合には行政処分を行うことが可能になります。しかし、現時点ではそのような制度が存在しないため、誇大広告を効果的に規制・是正する仕組みが十分に機能していません。
Q4. カイロプラクターを国家資格にすると、カイロプラクティックを自称する怪しい療法を認定することになりませんか?
A4. いいえ、むしろ逆です。
国家資格化とは、「できること」を無制限に広げる制度ではなく、実施できる行為を明確に限定し、実施できない行為を明示した上で、科学的根拠に基づく教育と訓練を義務づける制度です。国家資格は、いわゆる「何でも治せる」と称する施術者を認定するものではありません。むしろ、科学的根拠に基づかない療法や不適切な実践を制度の外に明確に位置づけ、国民が安全に適切な専門職を選択できるようにするための仕組みです。
Q5. カイロプラクティックを受けても大丈夫なのか不安です。
A5. その不安はもっともです。
国民の不安を解消するためには、国際的な教育基準に基づいたカイロプラクター制度の整備が不可欠です。教育内容や水準がばらばらなまま施術者が存在している状況では、問題が起きた場合に被害が見えにくく、責任の所在も不明確になりがちです。一方、国際基準に基づく制度が整えば、教育水準の可視化、安全性の確保、責任体制の明確化が可能となり、国民が安心して適切な選択を行えるようになります。
カイロプラクティックにかかる場合には、当会の「認定オフィス」リストをご参照ください。
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【参考資料】
- 世界カイロプラクティック連合(WFC)
- カイロプラクティックの基礎教育と安全性に関するWHO(世界保健機関)ガイドライン
- Chiropractic: In Depth, NIH National Center for Complementary and Integrative Health
- Chiropractic, NHS
- 世界のカイロプラクティック登録委員会
- 日本カイロプラクターズ協会(JAC)
- 日本カイロプラクティック登録機構(JCR)
